「怪奇現象」なんていうものに興味があって、霊感や幽霊の存在とかを結構信じるタイプ。亡き母にちょっとした霊感…というか予知能力のようなものがあって、予言はだいたい的中していた。その母が転んで腰を打って病院に運ばれた時、私の背後を指差して、「そこに大きな仏壇が見えるから、私、もうだめだわ」とポツリ。それから数週間を経ずして亡くなってしまった。「そういう世界」って、あるんだと思う。
で、昨日の午後3時ごろの話。遅いお昼ご飯を一人で食べながら、CSのディスカバリーチャンネルで「怪奇現象特集」なんていう番組を観ていた。アメリカでの話し。大きな家に引っ越した一家が、その家で亡くなった亡霊に悩まされるという再現ドラマ付きノンフィクション。見知らぬ男性がベットの際に座って葉巻を吸っていたとか、風呂場に誰もいないのにシャワーの音がするとか、老婆がドアの影に立っていたとか、そんな他愛もない話。
なんだか嘘っぽいなあと思いながらも、テレビ画面から「キャアァアアア!」なんていう悲鳴が聞こえると、それなりに怖くて、食事が済んでも、二階に行く気になれない。その時、そばにいた小牧が急にウ〜ッと唸り声をあげながら私の背後を睨みつけ、部屋から廊下に走り出していった。ドアの向こうから顔だけを覗かせてさらにウ〜ッ…。ただでさえ鋭い小牧の目つきがますます鋭く光っている。視点はあらぬ方向。
小牧は家庭内ノラ状態で、ほとんど触れない子。野生に一番近いこの子のことだから、きっと何かが見えていたに違いない。何が見えていたのだろう。真っ先に思ったのがフクちゃん…。ああそれなら大歓迎、恐怖より会いたい一心、フク、フクちゃんなの?と声をかけてみたけれど、返事はなし。